Music Review : X-Z
YNGWIE MALMSTEEN / TRILOGY 【79点】
YNGWIE MALMSTEEN / FIRE AND ICE 【79点】
YNGWIE MALMSTEEN / SEVENTH SIGN 【82点】
YNGWIE MALMSTEEN / INSPIRATION 【78点】
YNGWIE MALMSTEEN / FACING THE ANIMALS 【90点】
SWEDISH EROTICA〜TREAT〜ABSTRACT ARGEBRAのシンガー、マッツ・レヴィンがイングヴェイのバンドに加入したと聞いたときは正直ミスマッチな印象が拭えなかったが、この2人でこれほどまでに相性のいいサウンドになるとは思わなかった。適度にざらついた声がクラシカルなサウンドと程良く中和して、ネオクラが少々苦手な自分としては非常に聴きやすい音となって聞こえてくる。楽曲も今まで接してきたイングヴェイのものよりずっと整合感があっていいし、#7「Another Time」のようなキャッチーなハーモニーがあって意外な悦びが至るところで吹き出してきた。イングヴェイ作品の中では最も好きな作品。(H)
YNGWIE MALMSTEEN / ARCHEMY 【84点】
Y&T / BEST 【84点】
YANKEE HEAVEN / UNCRASHIFIED 【80点】
ZAKK WYLDE / BOOK OF SHADOW 【80点】
ZAKK WYLDE and BLACK LABEL SOSIETY / SONIC BREW 【77点】
ZENO / ZENO 【87点】
ZENO / ZENOLOZY 【85点】
ZENO / LISTEN TO THE LIGHT 【89点】
様々な紆余曲折を経て、ようやく完全復活を遂げたZENO待望のフル・アルバム。前作「ZENOLOGY」は過去にバラバラに録音された音源の寄せ集めではあったが、そのクオリティは確かなものだった。新作一本に注がれるエネルギーに誰もが注目したが、これは本当に素晴らしいアルバムだ。メンバーはジーノ・ロートが完全に信頼できるパートナーであるマイケル・フレキシグただ一人。ヴォーカルパート以外は全てジーノ・ロートが担当という驚くべき布陣であるが、才能溢れるソングライティング力、演奏力、プロダクションは驚くべきクオリティ。長い間ためこんだ自分のアイデアを全てこの1枚のアルバムで表現したかのような濃密な時空間が途切れることなく続いていく。フレット数の多いスカイ・ギターではあるが、それも関係なく無限に飛翔していくかのような素晴らしいメロディとドラマに満ちた名盤。(H)
ZENO / ZENOLOGY II 【85点】
「ZENOLOGY」に続く、過去に録音されたZENOの音源を集めたアルバム第2弾。飛翔するジーノ・ロートのギターは当然のごとく独特の空気を作っている。どの曲も未発表であることが信じられないほどレベルが高く、次から次へと襲いかかる高揚感は最早抑えられることはできない。(H)
ZENO / RUNWAY TO THE GODS 【85点】
2ndの「Listen To The Light」から8年振りに届けられた新作は、新ヴォーカリストにマイケル・ボーマンを迎えて発表。正直、やや暑苦しいハスキーヴォイスの彼がこのバンドのカラーに合うのか非常に不安だったが、そんなに違和感なく溶け込んでいるように感じる。が、だんだん聞いているうちにくどく感じるのは仕方ないか。とはいえ、練りに練られた楽曲群の素晴らしさといったら、やはりジーノは神だ、と思わざるを得ない。#1のイントロで失禁確実。(H)