Music Review : Q-R
QUEENSRYCHE / BEST I CAN 【71点】
QUEENSRYCHE / OPERETION MINDCRIME 【80点】
QUEENSRYCHE / PROMISED LAND 【79点】
QUIREBOYS / QUIREBOYS 【60点】
R.A.W / FIRST 【78点】
RACER X / SUPERHEROS 【80点】
RADIO ACTIVE / YEAH 【81点】
幾多のキャリアをもつギタリスト、トミー・テナンダーによるメロディアス・ハードのプロジェクト。ゲストシンガーとしてファーギー・フレデリクセン(TOTO)、ミカエル・アーランドソン、スティーブ・オーバーランド(FM)、キモ・ブロム(URBAN TALE)、マッティ・アルフォンツェッティら実力派の豪華メンバーが名を連ねる。特に耳を惹かれるのはミカエル・アーランドソン。ソロアルバムでのしっとりとした哀愁味のある雰囲気だけでなく、アメリカンテイストの楽曲ではラフで力強い側面を見せており、これが意外なほどハマっている。恐らく、クレジットをみなければミカエルとはわからないかもしれない。これといって名曲と呼べる楽曲はないものの、高品質なメロディック・ロックナンバーの数々を達者なシンガーが伸び伸びと歌っている様は実に気持ちよいものだ。(H)
RAINBOW / BLACKMORE'S RAINBOW 【81点】
RAINBOW / RISING 【80点】
RAINBOW / DOWN TO EARTH 【76点】
RAINBOW / DIFFICULT TO CURE 【80点】
RAINBOW / BENT OUT OF SHAPE 【84点】
RAINBOW / STRANGER IN US ALL 【82点】
RAINTIME / FLIES & LIES 【89点】
イタリア出身のメロディック・デスメタルバンド、RAINTIMEの2nd「FLIES & LIES」。イタリアといえば真っ先にDISARMONIA MUNDIが挙げられるけど、これもDM同様にSOILWORK系といっていいバンドで、かなりレベルが高い。クリーン/デスの両方の声を使い分けながらメロディックに、ドラマティックに展開するというお馴染みのスタイルなんだけど、このバンドは北欧メタルっぽさとかメロハーっぽいのとか、#9 「Another Transition」なんかはBlind Guardianばりの勇壮なコーラスが涙を誘う。マイケルジャクソンのカバー「Beat It」なんかも完全にメタル色に染めてたりととっても器用で柔軟性がある。彩りあるアルバムで楽しめます。
THE RASMUS / DEAD LETTERS 【82点】
フィンランドではかなりの人気があるというロックバンドの5th。個性的なヴォーカルを武器に、欧州のマイナー調の楽曲にポップなタッチもある非常に聞きやすいサウンド。アルバム全体に起伏がなく平均的な曲ばかりなのであまり印象には残らなかった…というのが数回聞いての感想だったが、聞き込むうちに良いメロディの宝庫なんだと気づかされた。(H)
THE RASMUS / HIDE FROM THE SUN 【88点】
前作「DEAD LETTERS」でここ日本でも大ブレークしたTHE RASMUSの新作。ハスキーなヴォーカルと湿り気を帯びたメロディで聴き手の魂を揺さぶる。そのクオリティは前作を凌ぐ。甘美で切ないメロディは質量とも確実にアップし、適度なハードさとの相性が抜群。なんといってもこのバンドの醸し出す空気が堪らない。最初から捨て曲などないが、特に#8、#9あたりにグッときた。哀メロ派は必聴。(H)
THE RASMUS / BLACK ROSES 【85点】
RATT / 欲情の炎 【78点】
RATT / INVATION OF YOUR PRIVACY 【79点】
RED / END OF SILENCE 【84点】
米ナッシュビル出身のヘヴィロックバンド・REDのデビューアルバム。非常に重厚なズシズシくるギターサウンド、モダンなプロダクション、クセがなく表現力豊かなヴォーカル、そして美しいメロディ…と、ありがちだけどクオリティがとても高い。LINKIN PARK、HOOBASTANKあたりと比較されているようだが、もちょっとメタル寄りのファンにもアピール高いかもしれない。(H)
RED DAWN / NEVER SAY SURRNDER 【88点】
RENEGADE / RENEGADE 【77点】
REO SPEEDWAGON / THE HITS 【89点】
RICHIE KOTZEN / FEVER DREAM 【84点】
RICHIE KOTZEN / MOTHER HEADS FAMILY REUNION 【87点】
RICHIE KOTZEN / WAVE OF EMOTION 【84点】
RICHIE KOTZEN / SOMETHING TO SAY 【83点】
RICHIE SAMBORA / STRANGER IN THIS TOWN 【89点】
BON JOVIの歌えるギタリスト、リッチー・サンボラのソロアルバム。カウボーイ・アルバムと呼ばれるジョンのソロに対して、こちらは仄かな哀愁をただよわせたアーバン・ブルーズ・ロックといった趣。ギタリストの顔はあえて強調せず、あくまでも歌を中心に据えた内容になっている。リッチーの歌声はジョンより巧いといわれるが、その声はロックシーンを見回してもこれほど巧く歌えるシンガーはいないと思えるぐらい巧くてクールだ。ただ巧いだけではなく、男臭さ、哀愁、力強さといった様々な表情を緩急自在に操っていて、知らず知らず聴き惚れてしまう自分に気づく。楽曲はBON JOVIの曲とはまた違う自分の趣味の音楽だが、メロディの質や洗練度は本家に負けぬ完成度。味わい深い#1「Rest In Peace」、#2「Church of Desire」、哀愁のメロディが絶品の#4「Ballad Of Youth」、リッチーの伸びやかな声が轟く#5「One Light Burning」、リッチーが影響を受けたエリック・クラプトンとの夢の競演#6「Mr.Bluesman」、ジョンと共作のフック満点のHRソング#「Rosie」、そして涙なくしては聴けないバラードの超名曲#9「Father Time」と#10「The Answer」…と素晴らしい楽曲が満載である。男の魅力が詰まった名盤。(H)
RICHIE SAMBORA / UNDISCOVERED SOUL 【82点】
RICHIE SAMBORA / HARD TIMES COME EASY 【82点】
RICK ASTLEY / DANCE WITH RICK 【80点】
RICK ASTLEY / WHENEVER YOU NEED SOMEBODY 【86点】
RICK ASTLEY / HOLD ME IN YOUR EYES 【81点】
RICK ASTLEY / FREE 【79点】
RIOT / THUNDERSTEEL 【80点】
RIOT / BEST 【81点】
RIOT / INISHMORE 【81点】
RIOT / ANGEL EYES 【84点】
RIVERDOGS / RIVERDOGS 【89点】
WHITESNAKEを脱退したヴィヴィアン・キャンベルが在籍していたRIDERDOGSの、1990年リリースの1stアルバム。往年のWHITESNAKEを彷彿とさせるブルージーなハードロック。アメリカン・カントリーっぽい土着的な空気に加え、FMやTHUNDERにも通じるブリティッシュっぽいテイストも持ち合わせているオトナ向けの極上作品。ブルージーなだけに全体的には落ち着いた印象だが、ヴィヴィアンはかなり弾きまくっているので決して地味な作品ではない。ヴィヴィアンにこういったプレイが出来るとはビックリしたが、その堂に入った素晴らしいフィーリングは感動的。この作品をきっかけにヴィヴィアンのファンになった(DIOやWHITESNAKEやDEF LEPPARDのプレイより好き)。そして、このアルバムのもう一本の軸は、ヴォーカリストでメインソングライターのロブ・ラモスだ。ハスキー&ブルージーヴォイスの素晴らしい持ち主であるばかりか、その自分の最大の武器を生かせるソングライティング能力は驚異的。どの曲も秀逸だが、特にキャッチーな#9「Spooky」がお気に入り。アダルトな雰囲気を醸しながら、内面から沸き上がるパッションによって体内温度が上昇する本作のような音楽は個人的に最も好きなタイプ。隠れた名盤だ。(H)
RIVERDOGS / LIVE 【82点】
ROBBY VALENTINE / ROBBY VALENTINE 【82点】
ROBBY VALENTINE / THE MAGIC INFINITY 【84点】
ROB LAMOTHE / ABOVE THE WING IS HEAVEN 【75点】
元RIVERDOGSのヴォーカリスト、ロブ・ラモスの5thソロ。ソロになってからはその類い希なるグレイトなソウルフル・ヴォイスを存分に生かしたブルーズロックを主軸に作品を重ねてきたが、本作でも余分な装飾を一切省いたアコースティカルなサウンドに、自身のおおらかで自然体の歌唱をストレートに表現している。特に卓越した節回しと悲しげな感情表現が実感できる#4「Roads To Freedom」は感動的。興味深いのはBLACK SABBATHのカバー#7「Paranoid」。原曲の特徴あるあのリフはなく、女性Voとのデュエットでメロディを丁寧になぞっていく静かで美しい"バラード"になっており、原曲と比べても全く別の曲になっているところがユニーク。ロック色は皆無なので、HR/HM畑のリスナーにはちょっと渋すぎかも。もちろんRIVERDOGSサウンドを期待しても×。(H)
ROYAL HUNT / LAND OF BROKENHEARTS 【82点】
ROYAL HUNT / CROWN OD MIRROR 【83点】
ROYAL HUNT / MOVING TARGET 【80点】
ROYAL HUNT / PARADOX 【90点】
RUBBER / ULTRA FEEL 【88点】
路線変更の過渡期の作品は僕にとってはメロディもサウンドも魅力薄で、そろそろ見切りかと思っていたけど本作はバンド名を変えたことに意義を感じる充実作。ポップだがどの曲にもフックのあるメロディが散りばめられており、多くの名曲を書いてきたメロディメーカーぶりを新路線で違和感なく発揮している。メロディ至上でストレートなロックに反映させる姿勢を貫くならこの路線変更は大正解だろう。本当に売れてくれるのなら、素直に拍手を送りたい。路線を変えなくてもつまらない凡作ばかり作っているバンドを聴くより、化けてもいいモノを作るこっちの方を聴く方がずっと爽快。(H)