Music Review : G
GALNERYUS / ADVANCE TO THE FALL 【87点】
若き天才ギタリスト・Syu率いるジャパニーズHMバンドの2nd。全曲英詞。イントロと荘厳なピアノの旋律と流麗な速弾きギターソロではじまる#2「Silent Revelation」を聴けばこのバンドの素晴らしさが全てわかるだろう。日本人好みのクサいメロディが、スピードとパワーを兼ね備えて洪水のように押し寄せるという決まり文句がドンピシャで当てはまるメロディック・スピード・パワーメタルだ。非常にテクニカルな中でも、サビではしっかりと印象に残る歌メロがのるあたり、個人的には海外の同系統のバンドより印象が良い。時に女性的な繊細さも覗かせるヴォーカルもよい味だ。バンドの主役、Syuのネオクラシカルなギタープレイは全編通して聞き所。インプロヴィゼーションも多数あるとか。(H)
GALNERYUS / BEYOND THE END OF DESPAIR 【89点】
天才ギタリストsyu擁するジャパニーズ・ヘヴィメタルバンド・GALNERYUSの待望の3rdアルバム。今回はNOCTURNAL RITESなどを手がけるスウェーデンのエンジニアチームが手がけたという意欲作。そういった姿勢を如実に表したワールドクラスな香りがプンプン漂う超力作に仕上がっている。日本人の琴線に触れまくるメロディがたっぷりで、キラーチューンになりそうな曲がたくさん。もちろん音質は最高。特に#1のイントロから#2の王道メロパワチューンに流れる展開はまさにクラシック・オブ・メタル。今回はハイトーンヴォーカルに頼らない曲が多く、高音域での不安定さが前作の不満だった自分としてはレベルアップしたヴォーカルがバンドのステータスを大きく底上げしたような印象を受けた。そしてバンドをひっぱるSyuの一点の曇りもないギタープレイには、自信と誇りに満ちたエネルギーが充満、いや爆発している。すごいね。(H)
GALNERYUS / ONE FOR ALL-ALL FOR ONE 【89点】
作品を重ねるごとにスケールアップしていくジャパニーズ・メタルバンドのエース、GALNERYUSの4thアルバム。その威光はさらに輝きを増していて、日本はおろか、ワールドクラスでもこれほど良質なヘヴィメタルを提供してくれるバンドは稀だと感じさせる力作。今回はネオクラシック風味はさらに薄れ、正統派ハードロックだったり、クサメロジャパメタだったり、爽やかメロハーだったりとかなりバリエーションに富んでいる。顕著な違いは日本語詞が3曲あること。先行シングルの「Everlasting」は、いま思いつく最高のメロディを詰め込んだ、というだけあって出色の出来。Syu(g)のギターは、ウリ・ジョン・ロートやマイケル・アモットのような域。もちろんキーボードとのバトルも随所に出てくる。
GALNERYUS / REINCARNATION 【91点】
GALNERYUS / ALSATIA/CAUSE DISARRAY 【90点】
GALNERYUS / EVERLASTING 【90点】
GARDENIAN / SOULBURNER 【88点】
かつてIN FLAMESのサポートギタリストだったニクラス・エンゲリン率いるスウェーデン産メロディックデスメタルバンドの2ndアルバム。「Studio Fredman」+フレドリック・ノードストロムの組み合わせで作られた本作は、王道メロディック・デスメタルを踏襲しながらも、画一的なイエテボリ産サウンドからの脱却を図った渾身の一枚だ。女性コーラスやノーマル・ヴォーカル(ゲストヴォーカリスト)をふんだんにフィーチュアし、泣きのメロディラインがしっかりと練られている(個人的には、フル・デスヴォイスでも良かったと思う)。緩急自在の展開も聴きどころで、彼らの創造性と表現力の高さを物語っている。メロデスファンは必聴の一枚。(H)
GARY HUGHES / GARY HUGHES 【77点】
1993年リリースの2ndソロ。アーバンな雰囲気のAOR。(H)
GARY HUGHES / PRECIOUS ONES 【85点】
TENの天才ソングライター、ゲイリー・ヒューズのソロ通算2作目。バックがヴィニー・バーンズとグレッグ・モーガンとくれば、どうやってTENと区別するの?とツッコミも入れたくなるが、仕事大好きなアイデアマン、ゲイリーのことだ、そのへんは眼をつむっておきましょう。いきなり琴線をつつきまくるメロメロギターでスタートする#1「In Your Eyes」で既に興奮状態。80'sに郷愁を誘いつつもアーバンな感じもあって、TENにありそうでなかった佳曲だ。アルバム全体を通してゲイリーのオトナの雰囲気の歌唱を前面にフィーチュアしたものが多く、特に絶唱系バラードの#3「The Colours Of My Life」と#6「The Night The Love Died」の2曲はゲイリーならではのウェットな声質が目映い光を放つ名曲。終盤は少々だれるが、バラエティに富んでいて、改めてゲイリーが多くの引き出しを持ったソングライターであることがわかる。(H)
GARY HUGHES / IN YOUR EYES 【80点】
「PRECIOUS ONES」からのシングル。3曲の未発表曲入りで、その中でも#2「The Miracle Is You」はゾクゾクする哀愁が満点の佳曲。(H)
GARY HUGHES / ONCE AND FUTURE KING PART I 【88点】
かなり前から話題となっていた、TENのフロントマン、ゲイリーヒューズがプロデュースするロックオペラのパート1が遂にリリース。アーサー王伝説に基づくストーリーで、参加アーティストがそれぞれ物語の役柄を演じている。パート1にはダニー・ヴォーン、ボブ・カトレイ、ラナ・レーンなど錚々たるメンバーが参加。ゲイリーが仮歌を録音したものをもとに、各ヴォーカリストが独自の解釈で自分のパートを歌い上げており、ロックオペラとしての全体の統一感を保ちながら、それぞれの個性を見事に生かしている興味深い内容だ。楽曲も非常にコンパクトで、この手の作品にありがちな冗長さやダレとは一切無縁。さて、本編はメロパワ調のスピーディーで勇壮な#1「Excalibur」で幕を開け、普段より高いキーで歌うゲイリーの声が印象的なドラマティックナンバー#2「Dragon Island Cathedral」では既にゲイリー節全開とゾクゾクする展開が続く。ここでトドメをさされるのが、事前から最も注目してたゲイリーとラナ・レーンのデュエットによるバラード#3「At The End of Day」だ。静かなイントロからゲイリーの美しいディープヴォイスで始まる導入部でまず鳥肌、その低い声と対をなすようなラナ・レーンの気高き高音の響きで背筋が凍り、コーラスの二人のかけあいに悦に浸り、突然飛翔するクリス・フランシスの反則技的官能ソロで失禁…。ここしばらく味わったことのなかったバラードでの感動は、TENの名曲「The Loneliest Place In The World」に匹敵するほど。まさにゲイリーの真髄を見た一曲。その後もダニー・ヴォーンの味わい深い大らかなヴォーカルが堪能できるメロディックでオーセンティックな佳曲#4「The Reason Why」、#7「Avalon」、妖艶な声で一際強烈な印象を残すアイリーン・ヤンセンによる#5「Shapeshifter」、まさに適役・必要不可欠なストーリーテラー、ボブ・カトレイの#6「King For A Day」、#9「In Flames」、ヘヴィな曲とは対照的、曲名どおりちょっとしなっと頼りない声がある意味一番目立っている?ショーン・ハリスによる#「Sinner」と目が離せない展開が続く。そしてパート1はゲイリーによる気品ある美しいバラード#10「Lies」で締めくくられる。こういった企画モノで聴き終えたあとに満足感が得られるのはゲイリーの手腕ならではか。もちろんストーリーを追いながら聴くべし。D.C.クーパーやハリー・ヘスらが参加するパート2、否応にも期待は高まる。(H)
GARY HUGHES / ONCE AND FUTURE KING PART II 【85点】
ゲイリー・ヒューズがプロデュースするロックオペラのパート2完結編。ラナ・レーンやボブ・カトレイといったパート1でのシンガーの他、D.C.クーパー、ドゥギー・ホワイト、ハリー・ヘスなどが加わり、クライマックスに向けて作品を盛り上げている。D.C.クーパーが歌う#1「Kill The King」はこれぞゲイリー節といったドラマティックでメロディアスなナンバーで、期待を大いに膨らませる出だし。しかしこの曲で気分が沸点まで高ぶったのが、やや抑揚に欠ける#2「There By The Grace Of Gods (Go I)」、#3「I Still Love You(I Still Do」でトーンダウンしてしまい、その途切れ途切れの不穏な気分が終盤まで続いてしまったというのが正直なところ。もちろん素晴らしいメロディは楽曲のそこかしこに見えるし、#4「Oceans Of Tear」、#6「Believe Enough to Fight」などはかなり良いと思うのだが、ドラマティックな高揚感、緊張感を得られるまでには一歩及ばずといった感じ。そんな気分を一気に吹き飛ばしたのは、ラストを飾るハリー・ヘスの「Once Of Future King」。壮大な作品を締めくくるにふさわしい感動的なパワーバラードだ。ハリー・ヘスはこの作品に参加しているシンガーの中ではやや異質な印象もあったが、曲と歌はバッチリ合っている。アルバムとしては期待が大きすぎたせいかやや不満の残る内容ではあったが、2枚にわたるロックオペラはゲイリーの世界観と手腕がいかんなく発揮された素晴らしい作品であった。(H)
GARY HUGHES / VERITAS 【88点】
GARY MOORE / AFTER HOURS 【72点】
GARY MOORE / WILD FRONTIER 【88点】
ゲイリー・ムーアのアイリッシュ魂が音楽に宿る名盤。#1「Over The Hills And Far Away」、#2「Wild Frontier」、#4「The Loner」、#8「Thunder Rising」などアイリッシュの哀愁が涙を誘う名曲多数。特に「Thunder Rising」が大好きなんだけど、音質がなぁ…。(H)
GARY MOORE / AFTER THE WAR 【80点】
GATES OF ISHTER / AT DUSK AND FOREVER 【86点】
スウェーデン産メロディック・デス・メタルバンドの98年発表の通算3作目。いかにもスウェーデン産といった典型的なメロディックデスメタルで、そのレベルはかなり高い。個人的にはWITHOUT GRIEFやEBONY TEARSと同等のレベルだと思う。疾走リフと叙情フレーズを織りまぜた曲展開は既にメジャー級。アイデアの引き出しが少なく、どれも同じに聞こえてしまいそうなところはマイナスだが。MOTLEY CRUEのカヴァーの「Red Hot」もとってもカッコイイ仕上がり。タテノリ間違いなし!(H)
GIANT / LAST OF THE RUNNAWAY 【80点】
GIANT / TIME TO BURN 【88点】
今では名うてのプロデューサーとして有名なダン・ハフ率いるアメリカのメロディアス・ハードロックバンド、GIANTの2ndアルバム。ソフィスティケートされたメロディアスな楽曲が目白押しで、細部まで行き届いた気配りがアルバムとしての整合感を見事に作りだしている。ヘヴィなドライブ感ある楽曲からキャッチーな曲、バラードと、バランス良く配置された流れも効果的で、#5「Lost In Paradise」、#8「I'll Be There」、#11「Now Until Forever」などの仕上がりが特に素晴らしい。(H)
GILLAN / MR.UNIVERSE 【72点】
GIUFFRIA / GIUFFRIA 【75点】
GLENN HUGHES / FROM NOW ON 【78点】
GLORY / DANGER IN THIS GAME 【80点】
GOO GOO DOLLS / BOY NAMED GOO 【81点】
GOO GOO DOLLS / SUPER STAR CAR WASH 【83点】
GOTTHARD / GOTTHARD 【85点】
スイスの新星、GOTTHARDのデビューアルバム。DEEP PURPLEやWHITESNAKEなどのブリティッシュハードロックを体現したオーソドックスなスタイルだが、レオ・レオーニのテクニカルなギタープレイ、スティーブ・リーの入魂のハスキーヴォイスは、ただならぬパワーとポテンシャルを感じさせる。どんな曲もタイトにバッチリ決め、地に足をつけたどっしりとしたサウンドはベテランの風格さえも漂わせる。(H)
GOTTHARD / DIAL HARD 【85点】
前作より更にハードさを前面に出し、骨太に力強く進化した2nd。オープニング曲「Higher」でのスティーブ・リーの魂の叫びを聴いただけで鳥肌が立ってくる。「Hear Comes The Heat」「Open Fire」での躍動感、「Mountain Mama」での重厚感は彼らの本物志向のサウンドを表した佳曲。また、情感たっぷりにダイナミックに歌い上がるドラマティック・バラード「I'm On My Way」はパワー・バラードの最高峰だ。彼の朗々と歌い上げる見事な歌いっぷりに、どっぷり感情移入してしまって何度聴いても涙腺が刺激される。(H)
GOTTHARD / HE AIN'T HEAVY, HE'S MY BROTHER 【85点】
THE HOLLIESというバンドの曲のカバー。素晴らしく良いです。(H)
GOTTHARD / G. 【92点】
明らかに「歌モノ」で勝負しようという姿勢に変わった3rd。「Let It Be」「Father Is That Enough」等今までにはなかったキャッチーでメロディアスな楽曲が増えた。そのクオリティは非常に高く、卓越したコンポーズセンスには脱帽である。お得意のブルージーな骨太HRチューン「Make My Day」、悲しみに堪えるバラード「One Life, One Soul」、ヘヴィでタメの利いた「Fist On Your Face」、ドライブ感たっぷりのハイテンションな「Ride On」とバラエティに富み、カバーの「Mighty Quinn」のアレンジ力や「Immigrant Song」ではスティーブ・リーの歌唱力のすごさを改めて思い知らされる。幅を広げたことで一皮むけた印象だ。(H)
GOTTHARD / D-FROSTED 【88点】
新曲4曲を含むアコースティック・ライブアルバム。数あるライブアルバムの中でも最高傑作と呼べる一枚だ。メンバーの一体感とパフォーマンス・録音状態・臨場感とも文句なしで、まるでその場にいるような感動を味わえる。実力は折り紙付きの彼らだが、実際に耳にしてみると本当に巧くて隙など微塵もない。和やかなムードの中、アンプラグドに合った楽曲をスティーブが時に優しく、時に力強く、歌い上げ、オーディエンスと合唱している雰囲気は心地よさを与えてくれる。本当はフル・エレクトリックなライブが聴きたかったが、アンプラグドのライブアルバムを発表するということは、今後の音楽活動の指標になることだろう。ここでもやっぱり、最後の曲「I'm On My Way」で泣ける。 (H)
GOTTHARD / OPEN 【85点】
エッジの利いたハードな部分はかなり削がれていて、全曲ミドル〜スローテンポの曲で構成されている。そこが不満と言えば不満だが、それでも中身の楽曲がさすがGOTTHARDと思わせる質の高さで、またピアノや女性ヴォーカル等を使っていて雰囲気がとても良い。彼らは今までに「Angel」「All I Care For」「I'm On My Way」「Father is that enough」等、素晴らしいバラードをいくつも書いてきたが、今回も「Let It Rain」という名曲を書いてくれた。フックに富んだ哀しいメロディラインに、ハスキー&ブルージーなスティーブ・リーの絶品のヴォーカルラインが丁寧になぞっていくこの曲はこのアルバムのハイライトだろう。アルバムとしては終盤多少だれるが、レベルは総じて高い。(H)
GOTTHARD / HOMERUN 【86点】
「D-frosted」以降のアコースティカルでメロディ重視の楽曲から、それ以前の骨太で力強さを感じるハードナンバーまで、これまで以上にバランスのとれた傑作アルバムだ。スティーブ・リーの歌唱はいうまでもなく絶品だが、このバンドの良さは彼のヴォーカルに頼るだけでなく、ちゃんとバンドとしての結束力とか、もちろん各インストパートのタイトさとかが聴いていて伺われるところにあると思っている。マンディ・メイヤーの加入が大きいのか、前作はほとんど目立たなかったギター・パートの魅力がぐっと増している。普遍的なロックの王道を継承する#2「Everything Can Change」#4「Light In Your Eyes」やお得意のバラード#5「Heaven」、ハードな#8「End Of Time」、ドラマティックな#9「Say Goodbye」#12「Homerun」では涙がこぼれそう。(H)
GOTTHARD / HUMAN ZOO 【85点】
スイスの国民的ハードロックバンド、GOTTHARDの通算7作目。3rdアルバム「G.」あたりからデビュー当時の英国風なブルージーサウンドからよりメロディックな方向性に脱皮。以来楽曲の緩急のつけかたによるアルバムごとの印象は多少異なるものの、メロディの質においては常にハイレベルな楽曲を提供している。本作は、アコースティック路線だった「D-FROSTED」、「OPEN」からロック魂を再注入した「HOMERUN」という経緯を経て辿り着いた「今最高のGOTTHARD」な輝きを発した一点の曇りもない作品に仕上がっている。エッジの効いたロック・チューンとエモーショナルなバラードの対比がアルバム全体にメリハリのあるアクセントを生み出していて飽きさせることは全くない。そこにスティーブ・リーの表現豊かでツヤも渋みもある歌唱が乗ると、普遍的な楽曲の魅力が数倍にもアップしてしまうGOTTHARDマジックも更に磨きがかかっている。もちろん、バラエティに富んだ楽曲はそれぞれカラーを出しており、ソングライティング巧者ぶりも相変わらずだ。それにしても、いつもいいバラード書くよなぁ…。(H)
GOTTHARD / LIPSERVICE 【88点】
スイスの英雄、GOTTHARDの8作目のアルバム。高い作曲能力とパフォーマンスを兼ね備えている彼らであるが、前2作で若干物足りなさがあったロック調の楽曲の充実度が格段にアップし、HR作品として完成度の高い作品に仕上がっている。しかもそこには強烈なフックのあるメロディが散りばめられていて、聴きどころ満点。まさしくロックアルバムのお手本という言葉が当てはまる内容だ。シングルカットされた#3「Lift U Up」はこれまでにないアプローチで異質だが、しっかりとGOTTHARD印のアレンジとして違和感なく仕上げているところに優れたコンポーズセンスを感じるし、とかくマンネリ化しがちなこの手のサウンドによいアクセントを与えている。この曲はライブで演奏したら相当盛り上がるだろう。もちろんお得意のバラードも#4「Everything I Want」、#8「I've Seen An Angel City」といった過去の名バラードと肩を並べるキラーチューンがあり、泣かせどころも忘れてはいない。国民的ヒーローならではの貫禄が漂う作品。(H)
GREAT KING RAT / OUT OF THE CAN 【82点】
方々で活躍著しいリーフ・スンディン、ポントゥス・ノルグレンなどが90年初頭に活動していたバンドが再結成。これは1stアルバム未収録・アウトテイク等を集めた音源。ブルージーなサウンドを基調とした、今ではほとんど聴くことができないくらい「ちょっと前のいい時代」の音満載の1枚。とにかくリーフのコブシの利いた歌が絶品。とくにFREEのカヴァー「Be My Friend」ではポール・ロジャースも唸るであろうほどの巧さだ。ポントゥスも緩急をつけた玄人好みのフレージングを披露している。未収録曲の寄せ集めだけあって、これといって名曲も見あたらず、平均点の曲が並んでいるのは少々物足りないが、とりあえずこの面子で活動をしていくのであれば非常に期待がもてる。(H)
GREAT WHITE / SHOT IN THE DARK 【79点】
GRIM REAPER / SEE YOU IN HELL 【85点】
GRIM REAPER / ROCK YOU TO HELL 【88点】
スティーヴ・グリメット(LIONSHEARTのヴォーカリスト)がかつて在籍していたバンドの3rdアルバム。スティーブの驚異的なヴォーカルを生かした正統派のHM。#1「Rock You Hell 」、#2「Night Of The Vanpire」、#4「When Heaven Comes Down」、#9「I Want More」等々、メロディックな疾走チューンが目白押し。(H)
GUARDIANS OF TIME / MACHINES OF MENTAL DESIGN 【80点】
ノルウェーのメロディック・スピードメタルバンド、GUARDIANS OF TIMEの2ndアルバム。ハイトーンヴォーカルとクサメロを十二分に駆使したサウンドはまさしくメロスピの王道を邁進しているといえる。終始衰えない熱い空気感は、フリークには堪らないアピールとなることだろう。メロスピ系は主食でない僕はちょっとでもピントのずれがあると萎えてしまうのだが、このアルバムはギリギリボーダーラインといったところ。どの曲も同じに聞こえて第一印象はイマイチだったけど、何回か一生懸命聴いていたら少しずつ印象変わってきました。ツボにはまった人ならすごくいい作品なんだと思う。(H)
GUILD OF AGES / ONE 【82点】
GUNS 'N' ROSES / APPETITE FOR DESTRACTION 【82点】
GUNS 'N' ROSES / USE YOUR ILLUSION I 【79点】
「November Rain」は最高!(H)