Music Review : U-V

URIAH HEEP / LOOK AT YOURSELF 【71点】

URIAH HEEP / SEE OF LIGHT 【83点】

USA FOR AFRICA / WE ARE THE WORLD 【95点】

cover

1980年代に起こったアフリカの飢餓の惨劇を救う「難民救済ブーム」に火をつけたアメリカのチャリティー企画。ハリー・ベラフォンテが最初に呼びかけ、作詞作曲を担当したマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーの3人が核となった。参加アーティストは51名で、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、ダイアナ・ロス、レイ・チャールズ、スティーブ・ペリー、ヒューイ・ルイス、ティナ・ターナー、シンディ・ローパー、ケニー・ロジャース、ビリー・ジョエル、ケニー・ロギンスなどそうそうたるメンツ。全員で録音したコーラスと、約20人のアーティストによるソロ・パートを録音してレコーディングが終了した。このレコーディングの様子を収録したメイキング・ビデオは感動的で、ミュージシャンが人を救い、リスナーが人を救うという「チャリティー」の意義を深く感じ取ることができる。マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチーの作ったこの曲の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい完璧な曲であり、それぞれのアーティストが個性を発揮してより完成度の高い曲に仕上げていくプロセスに化学反応を見いだせる。この1曲を聴くだけで、ここに込められたメッセージを100%感じ取ることができるだろう。(H)

USER / USER 【89点】

スウェーデン出身のロックバンドの1stアルバム。地元では2003年リリースで、日本では2005年の6月にようやくリリースされた。ヴォーカルのリンダのカリスマ性溢れるキュート&パワフルな声、ハードロックでもポップスでもヒットしそうなハード&オーセンティックなクセのないサウンドのバランス感覚、そして何よりも強烈なフックをもったキャッチーこの上ないメロディ。すごくストレートでどこにでもありそうだが、凡百のバンドではたどりつけない、突き抜けたレベルにあることは間違いない。売れる要素満載。なぜここまで埋もれていたのか不思議でならない。アルバムのハイライトともいえる「Hide」、「Do You」、「To feel」3曲のPV収録。(H)

V.A / MADE IN TRIBUTE 【80点】

トイズファクトリーに所属する北欧メタルバンドによる、IRON MAIDENトリビュート。97年発表。参加アーティストはIN FLAMES、ARCH ENEMY、DARK TRANQUILLITYのメロデス御三家の他、THERION、SADIST、ARMAGEDDON、NAGLFER、NOCTURNAL RITESなど。先にIN FLAMESのオフィシャルサイトから収録曲を聴いたところ、素晴らしい出来なので期待したんだけど、他の曲はまあまあ。僕自身、IRON MAIDENがあまり好きでないのにIRON MAIDENから影響をモロに受けているメロデスは大好きという矛盾を抱えているのだが、これってやっぱり、IRON MAIDENそのものが体質に合わないということなのか...?(H)

V.A / DEATH...IS JUST BEGINING 【82点】

ニュークリアブラスト所属のイチオシクリップを収めたDVD。全20曲で2,800円は超お得!IN FLAMES「Pinball Map」「Ordinary Story」、CHILDREN OF BODOM「Everytime I Die」、SINERGY「Midnight Madness」、TO/DIE/FOR「In The Heat Of The Night」「Firewell」、他にはSTRATOVARIUS、CREMATORY、HAMMERFALLなどなど。ま、顔ぶれからしてもオドロオドロしいものが結構多くて、最初から一気に別世界にトリップできます。中にはもう二度と見たくないものも(苦笑)。基本的に低予算で作られたものが多くて画質や内容もチープな感じなのでBON JOVIなんかのクリップとは比べないでね。こういうのって掘り出し物を発見することが多いので僕は好きです。メタル系のDVDはどんどん出てほしいなぁ。(H)

V.A / MONSTERS OF METAL(DVD) 【82点】

NUCLEAR BLASTに所属するバンドによる、240分にも及ぶコンピレーションDVD。参加バンドは50組。人気のあのバンドから聞いたことないマイナーなバンドまで、メタル、デス、ゴシック、スラッシュ、インダストリアル等々とにかくボリューム満点の内容。HELLOWEEN、IN FLAMES、SOILWORK、CHILDREN OF BODOM、MASTERPLAN(1stアルバムで輸入盤のみに収録されていた「Enlighetn Me」のクリップで、この曲がまた素晴らしい!)といった自分の贔屓バンドや、普段は主食にしてないけど本質的には好きなHAMMERFALL、STRATVARIUS、SONATA ARCTICA、THUNDERSTONE等、これ一枚で視野が広がること間違いなしだ。IRON MAIDENの存在感はやはりズバ抜けている。(H)

V.A / MTM MUSIC BALLADS 【88点】

AORレーベル「MTM」のバラードコンピレーション。僕にとっての目玉 はDAREの未聴曲。アウトテイクらしく、曲自体の魅力はアルバム収録曲に一歩及ばないものの、十分DAREらしい魅力が伝わってくる。しかし、その他の曲の完成度が思ったより素晴らしくて驚いた。ジョー・リン・ターナーってこんなに良かったっけ?というほど彼の声にピッタリなバラードや、METROPOLISなど前から気になってたバンドがかなりツボな曲を書いていた。(H)

V.A / ESCAPE MUSIC MILLENIUM COLLECTION 【85点】

ハードポップ・産業ロック系レーベル「ESCAPE MUSIC」のコンピレーション。日本でもその手のリスナーには馴染み深いアーティストが目白押し。ボクもいつも購入を迷ってしまう系統で、こういうアルバムは嬉しい。ああ、やっぱりあれは買っておけばよかったね、と思える出来の良さ。今後少しずつ買いそろえていくことになりそう。(H)

V.A / BEAUTY IN DARKNESS 【79点】

お馴染みNUCLEAR BLASTレーベルの、デス・ゴシック系の「美」な曲に焦点を絞った気の利いたコンピレーション。参加アーティストもIN FLAMESをはじめ、DARK TRANQILLITYやNIGHTWISH、LACUNA COIL、TO/DIE/FORなど。(H)

V.A / POWER FROM THE NORTH - SWEDEN ROCKS THE WORLD 【75点】

スウェーデンの現役バンドが、祖国の先輩バンドをトリビュートするというコンピレーションアルバム。目玉はなんといってもIN FLAMESがTREATの「World Of Promises」をカバーする1曲目。聴く前から大体想像ついたが、あのミドルテンポのキャッチーな曲が、見事にIN FLAMESテイストのメロディック・デスメタルに変身した。迸るリードギターとアンダースのデス・ヴォイスが見事にマッチングした完璧なカバー。その他のカバーはあまり面白みが感じられなかった。(H)

V.A. / UNION 【85点】

TENやBOB CATLEYらを擁するNOW&THENレーベルのアーティストのコンピレーション・アルバム。何と言っても国内&輸入盤未発売の楽曲がいくつか入っているのが売り。特に秋に出るヴィニー・バーンズの曲が先行して聴けるのが嬉しい。そしてこればまたハード・ポップの佳曲なのだ。ULTRAVOXのサム・ブルーをヴォーカリストに迎え、印象的なメロディを歌い上げていて、モロ日本人好みの曲に仕上がっている。アルバムが非常に楽しみだ。その他にも、DANTE FOXやNORWAYといった馴染みのないバンドが、日本では絶対ウケる!と断言できるハード・ポップを聴かせているので、今後このレーベルから出るアーティストは要チェックしなければならない。(H)

V.A / UNION 4 【82点】

メロディック・ロックバンドを集めたコンピレーションの第4弾。今回は2枚組で全33曲と、お得感も倍増。TEN 、PRAYING MANTIS、BOB CATLEYといったところから、産業ロック系のTHE SIGN、EMERALD RAIN、URBAN TALE、HARDLINE(ジョニー・ジョエリが歌ってます)、様式系のMARK BOALSなど多彩な顔ぶれ。気楽に楽しめていい曲がみつかればラッキー程度のものだが、これまた掘り出し物は結構多い。未購入だったケリー・ケイギーなんかはかなりツボだった。(H)

V.A. / METAL 1 Vol.5 【85点】

V.A / SPIDER-MAN O.S.T 【79点】

V.A / STARS 【83点】

V.A / SUPER ROCK SELECTION '88 【80点】

VALENSIA / GAIA 【75点】

VANDENBERG / VANDENBERG 【81点】

VANDENBERG / HEADING FOR A STORM 【82点】

VAN HALEN / 炎の導火線 【84点】

VAN HALEN / DIVER DOWN 【81点】

VAN HALEN / 1984 【86点】

VAN HALEN / 5150 【88点】

VAN HALEN / OU812 【85点】

VAN HALEN / F@U#C%K 【87点】

VAN HALEN / LIVE : RIGHT HERE, RIGHT NOW 【88点】

VAN HALEN / BALLANCE 【82点】

VAN HALEN / BEST 【87点】

VAN HALEN / III 【76点】

VANILLA NINJA / TRACES OF SADNESS 【82点】

バルトの小国・エストニア出身の4人組ガールズロックバンドのデビュー作。モダンでポップでキャッチーなポップスにロック風味がブレンドしたかのような、若さ溢れるノリのいいバンドだ。HRほどパンチはないが、身の丈にあったサウンドは聞いていてなかなか心地よい。曲作りが非常に精巧で商業性があり、思わず口ずさんでしまうメロディに溢れている。一発ヒットすれば世界的な人気も出るかもしれない。(H)

VANILLA SKY / WAITING FOR SOMETHING 【75点】

イタリア出身のメロディック・パンク(?)バンドの1stアルバム。耳障りの良いメロディックなサウンドで、爽快さと甘美な感じが味わえる。疾走感のある曲の構成もなかなか。THE ATARISあたりが好きならイケるかと。個人的な好みでいうとストライクゾーンからちょっと外れる変化球という感じで、試聴したときに比べて購入後本気聴きでそれほどハマらなかった。(H)

VENGENCE / ARABIA 【75点】

VICIOUS RUMORS / VICIOUS RUMORS 【74点】

VINCE NEAL / EXPOSED 【83点】

VINNY BURNS / THE JOURNEY 【81点】

TENが誇るスーパーギタリスト、ヴィニー・バーンズの1stソロ。ギタリストのソロとはいえ、本業のTENよりはギターの露出度が少なく、産業ロック路線を狙った、親しみやすいメロディを軸にした作風。ただ、今の僕にとっては「良い」と思う以上の感情は生まれてこない。メロディメーカーとしてはゲイリー・ヒューズと相性が合うのはわかるとしても、楽曲自体は心揺さぶられる一歩手前というレベルにとどまっているのもまた事実。(H)

VINNY KAY / WHERE DO WE GO FROM HERE 【81点】

VIXEN / VIXEN 【82点】

VON GROOVE / VON GROOVE 【81点】

VON GROOVE / MISSIONMAN 【80点】

VOW WOW / BEAT OF METAL MOTION 【82点】

BOW WOWからVOW WOWに名前を変えての第1弾アルバム。CDが見つからないのでレコードで購入した。内容は英語詩と日本語詩が半々ぐらいの構成。しかし人見の声自体が嗄れ気味のはっきりしない声質なので、日本語でも英語に聴こえる(というか何語かわからない)。だからその脅威的な力強さを持つヴォーカルを聴いているだけで充分に楽しめる。音楽的にも正統派まっしぐらのハードロックで、良く見ると日本語詩はダサイが、RAINBOWっぽい様式美#2やタイトル曲#9はハードロックの醍醐味溢れる佳曲だ。(H)

VOW WOW / V 【88点】

WHITESNAKEをメロディアスかつメタリックにしたような「Somewhere In The Night」なんかはハードロック/ヘヴィメタルのアンセムとも言うべき名曲だ。ちなみにベースは元WHITESNAKE〜BLACKSABBATHのニール・マーレイ、更に「Don't Leave Me Now」ではあのジョン・ウェットンがプロデュース。(H)

VOW WOW / TWIN BEST 【89点】

硬質なブリティッシュロックをベースに、ノリ重視のアメリカン・タイプの曲も程良く混ぜてあって、オイシイ部分を全部詰め込んだ感じが最高。どの曲もキーボードが活躍していて、ドラマティックな装飾も怠っていない。ギターの山本恭司は演奏のみならずコンポーザーとしても相当優秀だと思う。ツカミはどれも一発で気に入るようなものばかりだし、そこから展開するリフやソロもスタンダードだが非常に緊張感があって心地よい。しかし、このバンドはヴォーカルの人見元基の存在なしには語れない。メタル・ナンバーではもちろん、バラードでも脅威的なシャウトを存分に聴かせる。(H)