Music Review : 2007年6月

KAMELOT / GHOST OPERA 【--点】

NOCTURNAL RITES / THE 8TH SIN 【--点】

BON JOVI / LOST HIGHWAY 【88点】

BON JOVI待望のニューアルバム。「カントリー」というキーワードが錯綜してちょっとばかり不安もあったが、結局は「ナッシュビルに影響を受けた BON JOVI」というアプローチとなっているようで、それはまさに言い得て妙というか、どこを切ってもBON JOVIなんでホッとした。むしろ意外とロックしてる。誤解を恐れずにいえば、どのアルバムにもあった、ちょっとライトな曲でかためたような感じ。このコンセプトにはドンピシャでハマるような素晴らしい曲ばかり。ライブ映えしそうな#1「Lost Highway」、#12「I Love This Town」、力強い#5「We Got It Going On」、キャッチーな#6「Any Other Day」、リアム・ライムスとの美しいデュエット曲#9「Till We Ain't Strangers Anymore」あたりが今のところお気に入り。特に#9の感動的な旋律はBON JOVIのバラードの中でもトップクラス。曲のラストに山場を再度つくる展開とか、アレンジも絶妙。

DREAM THEATER / SYSTEMATIC CHAOS 【--点】

RAINTIME / FLIES & LIES 【89点】

イタリア出身のメロディック・デスメタルバンド、RAINTIMEの2nd「FLIES & LIES」。イタリアといえば真っ先にDISARMONIA MUNDIが挙げられるけど、これもDM同様にSOILWORK系といっていいバンドで、かなりレベルが高い。クリーン/デスの両方の声を使い分けながらメロディックに、ドラマティックに展開するというお馴染みのスタイルなんだけど、このバンドは北欧メタルっぽさとかメロハーっぽいのとか、#9 「Another Transition」なんかはBlind Guardianばりの勇壮なコーラスが涙を誘う。マイケルジャクソンのカバー「Beat It」なんかも完全にメタル色に染めてたりととっても器用で柔軟性がある。彩りあるアルバムで楽しめます。