Music Review : 2004年10月
ANGGUN / OPEN HEART [SOUNDTRACK] 【80点】
JAMES CHRISTIAN / MEET THE MAN 【80点】
HOUSE OF LORDSを復活させたばかりのジェイムズ・クリスチャンが「RUDE AWAKENING」以来久々のソロアルバムをリリース。正直HOUSE OF LORDSの復活作にはかなり落胆させられたのだが、ソロ作では変に気張らず伸び伸びと等身大のスタイルを貫いており、ほっと一安心。いきなりテクニカルなギターで始まる#1「After The Love Is Gone」からしてメロハーファンを釘付けにすること間違いなし(全編通してギターはかなり活躍)。徐々に盛り上がる感動的なバラード#3「Surrender Your Love」、X JAPANのPATAのアルバムに提供したという#5「End Of Time」、強烈なフックで攻める#10「Circle Of Tears」あたりが印象深い。#4「Meet The Man」みたいな曲は如何とも理解しがたいが…(H)
THE LADDER / FUTURE MIRACLES 【82点】
英国屈指のヴォーカリスト、スティーブ・オーバーランド率いるFMが「THE LADDER」に改名、そこに元DARE〜TENのスーパー・ギタリスト、ヴィニー・バーンズが加入という夢のようなラインナップが実現。主にFM時代に書かれた昔の曲が中心となっているようだが、この手の音楽は古いも新しいも関係なく歓迎されるもの。非常にクオリティの高い楽曲が洗練されたヴォーカルとギターで彩られていく様は非常に心地よい。ヴィニー・バーンズもこのような音楽のほうが居心地が良いのか、特に目立っているわけではないが楽曲の良さをうまく引き出すプレイに徹している。これだけのプレイヤーを揃えているのだから、今後も是非活躍の場を広げて頑張って欲しい(H)
TWILIGHTNING / PLAGUE-HOUSE PUPPET SHOW 【89点】
フィンランドから新星のごとく現れ、80年代HMを彷彿させる良質メロディックHMで多くのファンを獲得、いきなり来日まで果たしてしまったTWILIGHTNING注目の2ndアルバム。フックのあるキャッチーなメロディに、ほどよくクサ味をまぶしたメインストリーム系のサウンドは、安心感の中にも高い満足感も与えてくれるクオリティ。スピードやパワーに頼り切らなくとも魅力が出せるのが強み。前作のほうがインパクトがあったかもしれないが、今回は全体を通して非常にバランスがよく、成長の跡が伺える。2枚目のジンクスは全くなし。このままの路線を保って来日も続けてくれれば日本での地位は間違いなく確立されそう。(H)