メモメモ

cover熊谷正寿(著)『一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法』
InterQやお名前.comなどの事業などで有名ですが、勝ち組ベンチャー企業の代表的な存在のGMO・グローバルメディアオンライン社長、熊谷正寿氏(ちなみに同郷出身)の著書。手帳に書いた目標を実践し、今や年商156億の企業に成長させた成功者の口調はアツイ。熊谷氏の仕事術、時間管理術、マネジメントの極意が記されています。僕自身は時間の使い方は比較的うまい方かなぁと分析するのですが、この本を読んでいたらまだまだ自分は遊んでるレベルなんじゃないかと思ったり。全部真似ることは不可能ですが、社長の極意をちょっとでも実践できれば自分にとってプラスになることは間違いなし。

パレスチナ

coverアラブとイスラエル―パレスチナ問題の構図
世界史とか好きだったけど、あまりに複雑なパレスチナ問題をニュースとかで必死に耳を傾けていても点が線にならない部分がいくつかあるのでもう一度勉強し直そうと思って読み始めた本。ほんの数ページ読んだだけでもいろいろ知らなかった歴史の側面を知ることができて明日からのニュースの見方が変わりそうです。
あーしかし、世界史好きだったといいつつも、こうもスッカラカンに忘れてしまう自分の長期的記憶力のなさに嫌気がさします。勉強は継続が必要なんでしょうけど、覚えるためにやっている勉強というのはやはり全く役に立たない。

濫読

時間がなく買ったきり手をつけられなかった雑誌たちに目を通す。

サイゾー
世の中の裏側を斜め読みするにはもってこい。「西和彦VS堀江貴文」、「“噂の真相”編集長 vs女子大生」、「モルガン・サックス・金太夫のマネー基礎講座」あたりの記事が面白かったです。毎度デンジャラスな記事ばかりですがとにかく廃刊しないように頑張ってください。

Casa Brutus
以前は東京・欧州のモダン建築が好みだったけど最近は京都のほうが断然面白い。このへんはかなり趣味変わりました。

日経マネー
僕のように経済に疎い人間には「人気アナリストが分析する業種別注目株」などという特集は手っ取り早く各企業の業績を知るきっかけになるのでとっても便利。

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MdNデザイナーズファイル

MdNデザイナーズファイル

cover今、注目しておきたいデザイナー・248人の仕事…
本書は、現在最も活躍、そして注目されているエディトリアル、広告、Web、装幀などの各分野のデザイナー248人を厳選して掲載した、デザイナーズ年鑑の決定版です。プロフィール、連絡先、使用ツール、URL、そして作品を美しく、そして使いやすいレイアウトで編集。クリエイティブな仕事に携わるすべての方のデスクトップ必携の一冊です。あなたの探しているデザイナーがここに居ます!
私も掲載させていただきました。なんかすごい方たちばかりで、自分は場違いな気もするのですが…。

エアロ・ハウス

cover「TITLE」4月号(文芸春秋)
特集は「それでも家を建てたい人へ、ヒント満載!新世代建築家のケーススタディ」。
巻頭を飾る移設増設OKのユニットハウス「エアロ・ハウス」これなかなか凄い。足場は大丈夫なんだろうかとの疑問もあるけれど、通常の木造住宅より永く使えるのだとか。価格も非常にリーズナブル。最近は9坪ハウスとか、サッカーボール型住宅とかいろいろありますね。住宅ってこんな風にもっと個性的であるべきだと思います。

制限の中から生まれる

casa今月のCasa Brutusの特集は「決定版!この先の住宅特集」。北向きの斜面に太陽エネルギーを無駄なく注いだ北向傾斜住宅の驚異的なデザインに思わずため息が漏れました。木とコンクリートの調和も美しく、部屋中に唸り声を響かせて感動。制限があったり、不利な条件がある中から生まれたものにすごく魅力を感じました。まぁ少なくとも、どんなものにもそういうのがついてまわるんでしょうけど。例えば予算とか(苦笑)。
自由ってのはある意味つかみ所がなくて怖い感じがします。少なくとも、僕自身は自由に対して弱い人間であると思っているので…。

Absolut Book

coverAbsolut Book: The Absolut Vodka Advertising Story
会社は今日で仕事納め。身の回りの整理整頓をしていると、改めて「買っただけで満足」な雑誌や書籍が山のようにあることに気づく。まぁこの一年、新たに習得したことも多いとは思うけれど、やろうと思ってできなかった(やらなかった)こともたくさんあったので、早速帰りに自宅に持ち帰って正月休み中の宿題も課したいと思います…。
棚の奥のほうから「Absolut Book」が出てきました。東京でデザイナー始めた頃に紀伊国屋で探しまくって買った本で、スウェーデン産のウォッカのアメリカでの広告シリーズをまとめた本。「アブソルート・アート」と呼ばれるボトルをモチーフにしたユニークなデザインが網羅しています。ちなみに、日本で最初の「アブソルート・アーティスト」になったのは横尾忠則氏。アブソルート・ウォッカの広告シリーズは、アメリカではNike、コカコーラと並ぶ“広告の殿堂”なのだそうです。

思考と行動における言語

「思考と行動における言語 S.I.ハヤカワ」引用

記号は・物そのものではない。 地図は・現地ではない。コトバは・物ではない。

地図と現地(Maps and Territories)
 ある意味でわれわれは二つの世界に住んでいる。第一にはわれわれのまわりの出来事の世界(world of happening)で、それは直接知り得るものである。これは極めて小さな世界で、われわれが実際に見たり聞いたり触れたりする事物の連続のみでできており─われわれの感覚の前を常に通り過ぎている出来事の流れである。この個人的経験の世界に関する限り、もし行ったことがなければアフリカも南米も、アジア、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルスも存在しないことになる。直接にどのぐらい知り得るものかと考えてみると、それはほんの僅かなものであることがわかる。
 われわれの知識の大部分は、両親・友人・学校・新聞・書物・会話・講演・テレビなどから得るが、それはコトバで受け取る。たとえばわれわれの歴史の知識はただコトバによってだけ伝えられる。ワーテルローの戦があったという唯一の証拠は、その事のあったという報告(report)があるということだけである。それらの報告はそれが起こっているのを見た人がわれわれに伝えるのではなく、他の報告に基づいている。報告の報告の報告、そしてさかのぼれば最後には、それが起こっているのを見た人々によるナマの報告(first-hand reports)にたどり着く。われわれが多くの知識を受け取るのは、報告や報告の報告を通してである。政府についても、中東の事情についても、下町の映画館で何をやっているのかということについても─われわれが直接経験で知るのではないことはすべて報告で知る。

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地図は現地ではない2

補足。あやまった地図=嘘っていうわけではない。小説とかの物語は「害のない地図」ってことになるし。コトバってそこがまた、面白い。
最近どんどん字がヘタになっていく。歳を重ねるにつれて大雑把になるも達筆になっていくような傾向はどうやら僕にはみられないらしい。日常で字を書く機会といったら、ラフを書くとき、電話中にメモするとき、FAXを送るとき…ぐらいか(そういや最近では「原」って自分の名前の漢字すら書くのが億劫で仕方ない)。気合いを入れて書く場面がないので別にキレイに書かなくてもいいんだけど、メモ書きの字を後になって見て何書いてあるかわからないことが多くて愕然。昨日の話じゃないけど「地図=報告」。コミュニケーションの原点は自分とのコミュニケーション。字がヘタになると、自分自身にまともな地図も描けないってことになる?

地図は現地ではない1

空は晴れていなくても「晴れている」ということはできる。コトバはモノではない。地図は現地ではない。でも世の中はいろんな地図にあふれていて、あやまった地図もたくさんあってそれが日常化している。コトバを飾るためにいろんな地図ができあがる。その地図は未来の出来事に影響を与える。そういう仕事してるヒトはたくさんいる。情報操作が横行している今の世の中。ふと、とある胡散臭い広告のコピーをみながら言語の世界ってコワイなぁって考え込んだ。