ダンス・オブ・ダスト
「ダンス・オブ・ダスト/2001年イラン/アボルファズル・ジャリリ監督)
我が家ではレンタルビデオを借りる際、パートナーの好みでイランとかフランスの映画も一緒に借りることが多いです。意味のわからない映画も多いんですけど、イランのは国のお国柄とか事情とか社会情勢がリアルに描かれている感じがして、ストーリーはともかく見たあとに強烈に印象に残る映画が多いんですね。今回借りた「ダンス・オブ・ダスト」も“意味わからない度”はいままでで一番でした。75分という短い映画なのですが、冒頭から「この映画は監督の意向により字幕がありません」なんていう字幕がでて、なんだよそれって感じです。ただ、本編はほとんどセリフらしいものがなく、言葉がわかってもわからなくてもそれほど捉え方に差はないと思われ。それにしてもストーリー展開がまったく意味不明で、最後まで何がなんだかわからなかった。75分がやたら長く感じた。良く言えば観客に解釈をゆだねるということになるんでしょうけども…。でも不思議と、見終わったあとに「見なけりゃよかった」とはまったく思いません。どの映画でも。この映画も映像は美しいし、主人公の少年の表情は非常に豊かで、切ない。いつも強烈なインパクトを残すイラン映画。なんかマジックが隠されてる気がします…。
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