ボウリング・フォー・コロンバイン

cover「ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年カナダ/マイケル・ムーア監督)」
アカデミー賞やカンヌなどいろんな賞を受賞した作品なので今更説明はいらないと思いますが、アメリカの銃社会について鋭くメスをいれ、カメラ片手にいろんな人にアポ無し取材にいくドキュメンタリー映画。近所のビデオ屋にいついっても貸し出し中だったのがやっと借りられました。
アメリカの歴史と現実、常に恐怖心が先行する理由、そしてショッキングな事件…。非常に見応えのある内容でした。マイケル・ムーアのジャーナリストとしての気概に溢れる視点、際どく鋭い行動力は素晴らしいと思います。今そこにある現実を真っ直ぐに伝えてくれた内容に、何か突き動かされたような気がしました。この事件で批判が集まったマリリン・マンソンが恐怖喚起アピールするメディアに強烈なメッセージを残したシーンはよかった。ファンになりそう…。
「……洪水、エイズ、殺人……メディアは恐怖と消費の一大キャンペーンをつくりだす。そしてこのキャンペーンは、人々を恐がらせることによって消費へと向かわせようとする発想に基づいている。その恐怖心が人を銃に向かわせるのだ。」
マリリン・マンソンを生み出したのは、まさしくアメリカなんですね。そして政府にすら影響を与えうる内容の映画が公開され、アカデミー賞まで受賞してしまうアメリカの“表現社会”もすごい。DVDで購入してもいいと思える作品でした。

ボウリング・フォー・コロンバイン公式サイト

[ MOVIE ] Posted by hara at 2004年06月15日 13:40
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銃と貧困 【ボーリング・フォー・コロンバイン】 マイケル・ムーア [US'02]
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